アイスランドでの自動車の運転について

令和5年4月11日
【ご旅行などでレンタカーなどのご利用の方(6か月未満の滞在の場合)】
アイスランドはジュネーブ条約加盟国ですので日本で発行された国際運転免許証が使用可能です。
またこのほか、日本の運転免許証と在外公館が発行する「運転免許証の翻訳証明(英語)」を所持することでもアイスランドにおいて自動車を運転することが可能です。
国際運転免許証が用意できない場合、まずはお住いの国にある在外公館で翻訳証明(英語)の申請が可能かご確認ください。その上で申請ができない場合には当館までご相談ください。
国際運転免許証については日本の都道府県警察(運転免許センター)にお問い合わせください。
 
なお、運転免許証の翻訳証明については翻訳をご自身で作成する必要があります(任意書式なるもレイアウト等も含めて忠実な翻訳である必要があります)。
ご参考までに当館作成のフォーマットを掲載いたしますので適宜ご活用ください。
 
【6か月以上の長期滞在をされる方】
アイスランドに6か月以上の長期滞在をされる場合は、アイスランド到着後6か月目から7カ月目の間にアイスランドの運転免許証を取得する必要があります。
日本の運転免許証をお持ちの方は、当館が発行する「自動車運転免許証抜粋証明」を提出することで、技能検査・知識検査両方免除でアイスランドの運転免許証に書き換えることができます。
自動車運転免許証抜粋証明は、在外公館によって書式が異なるため必ず当館から発行を受けてください。
なお国際運転免許証の有効期限が残っていたとしても、6か月以上の長期滞在の場合は書き換えの必要がありますのでご注意ください。

1.アイスランドの運転免許証への書き換え

(1)当館への「自動車運転免許抜粋証明」申請
申請手数料:2,100 ISK(令和5年度)
必要書類 :日本の運転免許証、パスポート

(2)アイスランドの運転免許証への書き換え
申請場所 :最寄りのSýslumaður(District Commissioner)
申請手数料:8,600 ISK(令和5年1月時点)
必要書類 :日本の運転免許証、顔写真、パスポート、自動車運転免許証抜粋証明
※運転免許の条件等に「眼鏡等」と記載されている場合は、最寄りのHeilsugæslanにて視力検査を受け、診断書を取得する必要があります。

2.アイスランドの運転免許証への書き換えの注意事項

 アイスランドでは、有効な日本の免許証とアイスランドの免許証を同時に所持することが法律で禁じられています。そのため、日本の運転免許証からアイスランドの運転免許証へ書き換えを行う際、日本の運転免許証はSýslumaðurに回収されます。回収された運転免許証はそのままSýslumaðurで保管されるケースと当館まで送付され、当館で保管するケースと2通りがありますが、どちらの対応となるかはその都度異なり、前者の場合であることの方が多いです。
 アイスランドの運転免許証に書き換えた後、日本への一時帰国等で日本の運転免許証が必要になった方は、まずは運転免許証を預けたSýslumaðurにお問い合わせください。Sýslumaðurで保管されていない場合は、当館で保管しておりますので当館までご連絡ください。なお、日本の運転免許証を返却された際、窓口の担当者から「アイスランドの運転免許証もそのまま持って良い。またアイスランドに戻ってきた後、もう預ける必要はなく、日本の運転免許証もそのまま持ってて良い。」などと案内されるケースが多く報告されていますが、当館からアイスランド警察及びIcelandic Transport Authorityに確認したところ、有効な日本の免許証とアイスランドの免許証を同時に所持すること違法であるとの回答を得ておりますので、アイスランドの運転免許を預けるか、Sýslumaðurで受け取ってもらえない場合は、当館に預けるなど、日本の運転免許証とアイスランドの運転免許証を同時に所持しいてる状態とならないようご注意ください。

3.アイスランドでの運転に関する注意点

  1. 24時間、昼間であってもヘッドライトの点灯が義務付けられています。
  2. 運転マナーが悪く、方向指示器を付けずに車線変更、右左折を行う車が非常に多く接触事故が多いため、常に周囲への注意が必要です。
  3. 制限速度超過の車両が多く、また複数車線ある場所での左レーン(追越車線)では猛スピードで来る車に煽り運転をうけることも多いため注意してください。
  4. ラウンドアバウトでは、ラウンド内を走る車が優先であるため、進入時は注意してください。
  5. ラウンドアバウトで右折をする場合は、外側車線に進入し、右の方向指示器を出した上で、そのまま右折します。
  6. ラウンドアバウトで直進または左折をする場合は、内側車線に進入し、外へ出るタイミングに合わせて右の方向指示器を出しながら車線変更、直進または左折を行います。
  7. 外側車線を走る車は、内側車線を走る車が方向指示器を出し、ラウンドから出ようとしている場合は、その車を優先させなければなりません(内側車線が優先)。

4.アイスランドでのレンタカーに関する注意点

 アイスランドの主な観光地は郊外にありますが、そういった場合は未舗装である場合が多くあります。そのため車で観光地を回ろうと思うと、未舗装路を走ることになる可能性が高いため、レンタカーは4WDの車を選定されることを強くお勧めいたします。また場所によってはジープなどの専用車でないと難しいエリアもありますので事前によくご確認ください。
 また、レンタカー会社から提供される保険では、一般的に自動車下部の損傷が補償の対象となりませんが、上述のとおり、自舗装路を走る場合には自動車下部に傷などが出来る可能性が高く、高額な修理費用を請求されるケースが多く発生しています。そのため、レンタカーをする際には、補償内容を必ず確認し、必要に応じて自動車下部の損傷もカバーされる保険をオプションで付けるなどしてください。
 大使館では、通訳や弁護士を紹介することは可能ですが、大使館が私的争いの仲裁や交渉を行うことは出来ませんのでご承知おきください。