大使室より(ペルトラン)
令和3年10月6日


ここ、一見、なんの変哲もない舗道に見えますが、実はレイキャビクという街にとって歴史的価値のある場所です!
この舗道の地下にはなんと延長17キロに及ぶパイプが埋められており、かつては郊外の温水泉から温水を街に供給する役割を果たしていたのです。
先の大戦中、アイスランドを統治下に於いていたデンマークがドイツに占領されたことで、アイスランドは事実上独立した形になりました。実際に独立を宣言したのは44年になってからですが…。当時、家庭用の暖房には主に石炭が利用されていましたが、輸入される石炭の価格が戦争の影響で高騰!そこで注目された熱源が、地下から出る温水だったのです。
レイキャビク市内にも昔から温水が出るところはあり、浴用や洗濯に利用されていましたが、広く都市の住居暖房に活用するには量が足りません。そこで、郊外の泉源からパイプラインで運ぶこととなったのです。
運ばれた温水は高台の上に設置された巨大な貯水槽に集められ、そこから各家庭に配水されました。貯水槽は現在では一部しか使われていませんが、その跡地には輝くドーム型の建造物が追加され、「ペルトラン」(真珠)と呼ばれています。街全体が見渡せる展望デッキ、レストランがあり、観光客向けの展示施設も充実され、いまやレイキャビクの観光名所の一つとなっています。
この舗道の地下にはなんと延長17キロに及ぶパイプが埋められており、かつては郊外の温水泉から温水を街に供給する役割を果たしていたのです。
先の大戦中、アイスランドを統治下に於いていたデンマークがドイツに占領されたことで、アイスランドは事実上独立した形になりました。実際に独立を宣言したのは44年になってからですが…。当時、家庭用の暖房には主に石炭が利用されていましたが、輸入される石炭の価格が戦争の影響で高騰!そこで注目された熱源が、地下から出る温水だったのです。
レイキャビク市内にも昔から温水が出るところはあり、浴用や洗濯に利用されていましたが、広く都市の住居暖房に活用するには量が足りません。そこで、郊外の泉源からパイプラインで運ぶこととなったのです。
運ばれた温水は高台の上に設置された巨大な貯水槽に集められ、そこから各家庭に配水されました。貯水槽は現在では一部しか使われていませんが、その跡地には輝くドーム型の建造物が追加され、「ペルトラン」(真珠)と呼ばれています。街全体が見渡せる展望デッキ、レストランがあり、観光客向けの展示施設も充実され、いまやレイキャビクの観光名所の一つとなっています。