大使室より(氷河記)

令和4年2月10日
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アイスランドは、国土の 11%を氷河が覆っています。氷河にも大小さまざまなものがありますが、とりわけ大きいのは、国土の南東部にある、ヴァトナヨークトル氷河で、北極地域を除くとヨーロッパでは一番大きな氷河です。広く周辺の地域は、国立公園に指定されており、年間を通じて観光客も多く訪れます。
 
遅ればせながら、私も、土日の休みを利用して同地を訪れる観光ツアーに参加して来ました。レイキャビクからでは20人乗りの小型のバスに乗って、1泊2日の旅程になります。自家用車やレンタカーで、いわば自力で訪れる人もいますが、私の場合は、ちょっと冬道の運転には自信がなかったものですから、観光ツアーに申し込みました。冬期限定の「氷の洞窟」、アイスケーブの訪問が目玉のツアーです。私の加わった16名のグループは、アメリカ人4名、イギリス人の姉妹2名、ベルギー人の親子2名、アルゼンチン人のカップル1組(2名)、それに、イギリスで勉強中という中国人4名、同じくイギリスで働いているという台湾人1名、それに私という構成でした。
 
土曜日の朝9時前にバスで自宅前からピックアップしてもらって、いざ現地へ、となったのですが、早速、トラブルの発生! 前日から降り続いたあいにくの雪で、路面状態が悪く、レイキャビクから南部に抜けるルートの全てが封鎖になった、というニュースが飛び込んできました。これは、ひょっとするとツアー中止かな、とも思ったのですが、結局、午前中は、レイキャビク市内、郊外の観光をしつつ、道路のオープンを待ち、軽いランチの後に旅程をということに。
 
そんな序盤のトラブルもありましたが、運転手兼ガイドのグッリ(Gulli)さんの機転もあって、なんとか、夜遅く、ホテルのレストランが閉まる21時前に氷河近くのホテルにチェックインすることが出来ました。観光ガイドという仕事は、いや大変ですね。他にもいろいろな配慮をしてくれたグッリさんには感謝!です。
 
詳しく体験記を書き出すとキリがないので辞めますが、翌日、日曜日は幸い晴天に恵まれ、ヴァトナヨークトル氷河や、氷の洞窟などの、ここアイスランドならでは自然風景を満喫することが出来ました。気候変動の影響を受けて、氷河も年々姿を変えつつあるそうです。アイスランドを訪れる機会があれば、是非、氷河ツアーへの参加をご検討ください。