大使室より(レイキャネス半島における地震活動)
令和5年12月4日

先般、「ブルー・ラグーンの舞台裏」と題して、スヴァルツエンギ地熱発電所のことに触れましたが、先月、この周辺地域で地下のマグマの流動に伴う地震が頻発し、11月10日夜には、グリンダビークの住民に避難命令が出されるに至りました。
避難命令が出されたのは、1973年にウェストマン諸島のヘイマエイで火山噴火が起きて以来、とのこと。さらに噴火の前に、予防的に避難命令が発動されたのは今回が初めてのケースだそうです。
グリンダビークは人口が3700人ほど。さほど大きくはない町ですが、それでも住人全員が退避、となると、かなりの混乱が予想されるところです。それも、避難命令が出されたのは夜半前のことでした。しかし、少し前から頻発していた地震を避け、週末を別の親戚、友人宅で過ごそうとしていた人達も少なくなく、実は町の半分はすでに空っぽでした。不幸中の幸い、でしょうか。おかげでさほど大きな混乱もなく、翌日未明までに無事に退避が完了しました。
その後、なぜか小康状態が続き、溶岩流出や噴火は今のところ発生していません。退避完了後、人的被害は皆無なのですが、地盤の隆起や沈下に伴う道路へのダメージ、水道や温水供給パイプの断裂や亀裂など、確認されているだけでも、物的被害は甚大です。地熱発電所の周辺には、以前、ここでも紹介したマトルカ社の魚の養殖施設などがあり、すでに被害が生じているようです。
日本人観光客が多く訪れる「ブルー・ラグーン」も、11月9日に、「宿泊客と従業員らの不安を払拭する目的」で一時的に営業が停止された後、引き続き12月7日まで閉鎖されています。(12月4日現在。)
避難命令が出されたのは、1973年にウェストマン諸島のヘイマエイで火山噴火が起きて以来、とのこと。さらに噴火の前に、予防的に避難命令が発動されたのは今回が初めてのケースだそうです。
グリンダビークは人口が3700人ほど。さほど大きくはない町ですが、それでも住人全員が退避、となると、かなりの混乱が予想されるところです。それも、避難命令が出されたのは夜半前のことでした。しかし、少し前から頻発していた地震を避け、週末を別の親戚、友人宅で過ごそうとしていた人達も少なくなく、実は町の半分はすでに空っぽでした。不幸中の幸い、でしょうか。おかげでさほど大きな混乱もなく、翌日未明までに無事に退避が完了しました。
その後、なぜか小康状態が続き、溶岩流出や噴火は今のところ発生していません。退避完了後、人的被害は皆無なのですが、地盤の隆起や沈下に伴う道路へのダメージ、水道や温水供給パイプの断裂や亀裂など、確認されているだけでも、物的被害は甚大です。地熱発電所の周辺には、以前、ここでも紹介したマトルカ社の魚の養殖施設などがあり、すでに被害が生じているようです。
日本人観光客が多く訪れる「ブルー・ラグーン」も、11月9日に、「宿泊客と従業員らの不安を払拭する目的」で一時的に営業が停止された後、引き続き12月7日まで閉鎖されています。(12月4日現在。)