大使室より(「友人の来訪」)

令和6年7月23日
A visit of a friend coming from afar
A visit of a friend coming from afar
A visit of a friend coming from afar
A visit of a friend coming from afar
日本でもよく知られている中国の古典に、「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」という一節があります。7月21日から23日まで、土屋品子復興大臣がアイスランドを訪問されました。
 
大臣は、アイスランド友好議連の会長でもあり、今回の訪問はなんと9回目!
最初に訪問されたのは土屋先生が議員になる前の1980年代にさかのぼります。
このときは、すでにお父様の土屋義彦参議院議員(当時)(注1)と交流を温めておられた当時のヴィグディス大統領とお会いになり、大統領公邸のゲストルームにお泊めいただいたそう。この女性大統領との出会いが、土屋品子議員が政治家を志すきっかけのひとつになった、といいます。最後に来られたのは、8年前、2016年のこと。この年は日本とアイスランドとの外交関係樹立60周年にあたり、それを記念して3名の友好議連の議員団の団長としての来氷でした。(注2)
 
土屋品子大臣は昨年から復興大臣に就任されており、2011年に起きた東北大震災で被害を被った東北地域の復興支援に日々奮闘されています。日本では数少ない女性政治家として男女平等施策の推進にも熱心に取り組まれています。(注3)今回の来氷は、そうしたご多忙な日程をやりくりしての訪問でした。
 
今回はグリンダビーク周辺も視察され、地割れや溶岩流で被害を被った町の様子や、さらなる被害を防ぐために築かれている防壁などを視察されました。
あわただしい日程ではありましたが、ヴィグディスさんを含め、古くからの友人たちとも再会されました。
 
日本とアイスランドとの友好関係も、こうした友人たちのつながりによって支えられていることを改めて痛感しました。
 
(注1)土屋義彦氏はアイスランド高地で邦人3名が遭難された1984年に来氷され、ヴィグディス大統領にもお会いしています。その後、参議院議長となられ、国政を退いたのちは、埼玉県知事となられました。
(注2)同じ年に、アイスランドからも、ハンナ・ビルナ外務委員会委員長を団長とする5名のアイスランド国会議員が日本を訪問されています。
(注3)本稿執筆時現在、日本の閣僚19名のうち、女性閣僚は土屋大臣を含め5名のみ。衆議院議員465名中、女性議員は51名に過ぎません。