大使室より(アイスランドの議会選挙)
令和6年12月6日
今回の選挙は私には2回目の選挙ですが、前回の選挙とは全く雰囲気が違いました。新しい風が吹き、この結果を踏まえて全く新しい顔ぶれの人達が政権を担うことになります。
前回2021年の9月のこと。この時の選挙は、左派緑運動党の党首で首相のカトリン・ヤコブスドッティル率いる3党連立の枠組み、特にカトリン首相に対する信任投票の意味合いが強く、あまり争点のはっきりしない選挙でした。
その後任期満了を待つとなれば、選挙は来年秋のはずでしたが、カトリン首相の後を継いだビャルトニ・ベネディクトソン首相(独立党党首)の決断で議会解散、総選挙となりました。
投票日は11月30日土曜日でした。全国に6つある選挙区での開票が始まり、議席配分の結果が徐々に判明してきたのは、同日深夜から日曜日の朝にかけてのこと。これに加えて、全国の得票比率に応じて配分される調整議席の配分が確定して当選議員の最終結果が判明したのは日曜日も昼過ぎのことでした。(実は、その後も開票が進むにつれて若干の微修正がありました。)
カトリン首相を擁して前回選挙では8名の議員を当選させた左派緑運動党は得票率が伸びずに今回は議席を確保できず。党首のスヴァンディス・スヴァーヴァルスドッティルを含めた同党の全議員が議席を失いました。また、現在でも連立政権の一翼を担っている進歩党も大幅に議席を減らし、現職の大臣3名が落選。党首のシグルズル・インギ・ヨーハンソン氏(財務・経済大臣)もあやうく議席を失うところでした。ビャルトニ・ベネディクトソン首相の率いる独立党は善戦しましたが、今回大幅に議席を増やした社会民主同盟には及ばず、第一党の座を譲ることになりました。
第一党の社会民主同盟も単独で議席の過半数を得たわけではありませんが、今後構成される連立内閣に独立党、進歩党が参画する可能性は低いとみられています。
今回の選挙で引退した議員、選挙で議席を失った議員も多く、当選した議員の約半数は新人の議員です。議席を失った議員の中には私が個人的に親しくしていただいていた方々も多く、ややさみしい思いがします。
前回2021年の9月のこと。この時の選挙は、左派緑運動党の党首で首相のカトリン・ヤコブスドッティル率いる3党連立の枠組み、特にカトリン首相に対する信任投票の意味合いが強く、あまり争点のはっきりしない選挙でした。
その後任期満了を待つとなれば、選挙は来年秋のはずでしたが、カトリン首相の後を継いだビャルトニ・ベネディクトソン首相(独立党党首)の決断で議会解散、総選挙となりました。
投票日は11月30日土曜日でした。全国に6つある選挙区での開票が始まり、議席配分の結果が徐々に判明してきたのは、同日深夜から日曜日の朝にかけてのこと。これに加えて、全国の得票比率に応じて配分される調整議席の配分が確定して当選議員の最終結果が判明したのは日曜日も昼過ぎのことでした。(実は、その後も開票が進むにつれて若干の微修正がありました。)
カトリン首相を擁して前回選挙では8名の議員を当選させた左派緑運動党は得票率が伸びずに今回は議席を確保できず。党首のスヴァンディス・スヴァーヴァルスドッティルを含めた同党の全議員が議席を失いました。また、現在でも連立政権の一翼を担っている進歩党も大幅に議席を減らし、現職の大臣3名が落選。党首のシグルズル・インギ・ヨーハンソン氏(財務・経済大臣)もあやうく議席を失うところでした。ビャルトニ・ベネディクトソン首相の率いる独立党は善戦しましたが、今回大幅に議席を増やした社会民主同盟には及ばず、第一党の座を譲ることになりました。
第一党の社会民主同盟も単独で議席の過半数を得たわけではありませんが、今後構成される連立内閣に独立党、進歩党が参画する可能性は低いとみられています。
今回の選挙で引退した議員、選挙で議席を失った議員も多く、当選した議員の約半数は新人の議員です。議席を失った議員の中には私が個人的に親しくしていただいていた方々も多く、ややさみしい思いがします。