大使室より

はじめまして

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皆さんこんにちは。


11月1日に着任して、21日に信任状をヨハネソン大統領に捧呈しましたので、今回はその模様について報告させて頂きます。


ご承知の通り、大使というのは信任状の捧呈を終えてはじめて正式な活動が認められる様になります。当日は午後2時半に外務省の儀典長が大使館で私をピックアップしてくれ、大統領車で一緒に大統領官邸に向かいました(因みに大統領車はトヨタのレクサス、プレート番号は1番)。


大統領官邸は1761年頃に建設されたと言う由緒ある建物で、市内から車で20分ほど南西方向に向かった半島部分(Alftanes)にポツリと立つ、牧歌的な雰囲気の漂う大変美しい建物です。観光名所にもなっているので、ご覧になった方も多いことと思います。当地ではBessastadir(英訳するとBessi’s Place)と呼ばれ広く国民に親しまれている由です。


周りに遮るものが何もない為、いつもは風が非常に強く、「信任状捧呈にやって来た大使夫人の髪が、車を降りて官邸に入る迄の数秒間で一瞬にして大きく乱れることが何度もあった」とは同行してくれた儀典長の弁。当日はこの季節には滅多にないと言う好天に恵まれ、無風状態でした。


現在の大統領は第6代目のヨハネソン大統領で、国民の直接選挙により今年の8月に選出されたばかり。直前までアイスランド大学で歴史学の教鞭をとっていた歴史学者の方で48歳。


官邸に到着後、3時から大統領、大統領府長官、儀典長と私だけの信任状捧呈式を行い、その後、隣の書斎で大統領と2人だけの30分間の懇談。大統領は大変気さくな方で、大統領としての威厳を保とうとする様な態度は微塵もなく、新任の外国大使を心からもてなそうとする気持ちが溢れ出るかの様な対応をして頂きました。


懇談後、他の大使館員も交えた写真撮影を行い、その後は、大統領が今回の為に招待してくれたアイスランドの名士の方々80名前後を会場に招き入れたレセプション。大統領夫妻の真ん中に私が入り、招待客全員と一人ずつ握手の上、ご挨拶。現職の首相、下院議長、野党の党首、企業のトップ、元駐日大使、市長、等々、まさに多士済々なメンバーで、大統領が一人一人、どう言う人なのかを説明してくれると言うサービス付きでした。


レセプションが1時間ほど続いたところで、儀典長から合図があり、大統領夫妻に改めて深謝の上、官邸を後にしましたが、この様な歓待を受けることが出来るのも、官民双方の多数の先人・先輩の方々が、二国間関係を大切に築き上げてこられたからこそであろうと痛感すると同時に、バトンを受け取った私としても更なる関係強化に向けて全力を尽くさねばとの決意を新たにしました。


着任1週間後に参加したゴールデン・サークルを巡る日帰りバス・ツアーの帰路、とてもチャーミングでおしゃべり好きな女性ガイドの方が、「ところで、8月に就任した今の大統領は、わが町の出身で、長く大学教授を務められた俊才であるばかりか、人間的にもと~っても良い人で、最高の大統領なんです!カナダ出身のご夫人との出会いはオックスフォード大学で、…」と、観光とは直接関係ないことを、延々とさかんに自慢していたことが、この日になって良く理解出来た次第です。


早速、翌日の大統領府のウエブに、写真入りで捧呈式の模様が掲載されていたので、転載させて頂きます。


From the President's website:


Ambassador of Japan The President received the new Ambassador of Japan, Yasuhiko Kitagawa, who handed over his Letter of Credence at Bessastaðir. They discussed about the strong relations between Iceland and Japan, especially in the field of trade, and particularly about the possibilities of increased cooperation of the countries in geothermal matters, enducation and culture. Also mentioned was the knowledge the two countries have in rescue-matters following natural disasters. After the meeting the President held a reception in honour of the new Ambassador.