大使室より(大統領訪日と日本のよい点)

令和7年6月30日
大統領訪日と日本のよい点
大統領訪日と日本のよい点
過去2回のコラムで、ハトラ・トーマスドッティル大統領の訪日における強いメッセージとして平和とジェンダーについて記しました。今回は、同行して感じた日本のよい点を喧伝したいと思います。
 
まず、ゴミが落ちていないことです。あるアイスランドの高官は、探してもゴミが見つからなかったと述べていました。日本も以前はそうでなかったわけで、地方自治体や国民の意識が重要です。姉妹都市交流などを通じてレイキャビク市に日本の経験と知見を共有するのを支援したいと思います。
 
次に、大量の人が動いている中でも自然な秩序があります。万博会場には、毎日約15万人が来場しています。大統領が会場内を移動するときも、全く混乱はなく、調和とホスピタリティにあふれていました。余談ですが、私は会場で忘れ物をしましたが、速やかに発見できました。御礼とともに、日本人の美徳を感じます。
 (注)6月15日~21日の来場者数は1,045,964人。
 
第三に、日本のインバウンドは確実にレベルアップしています。訪日外国人旅行者数は、2024年で3,687万人、本年5月で3,693,300人です。大統領が宿泊された東京のホテルでも英語力を含め、外国人客への応対は素晴らしいものがありました。実現可能性はともかく、アイスランド人の中に日本との直行便を望む声を聞くことがあり、そのような日本の魅力の高まりが背景の一つかもしれません。