色の無い世界
12月22日、冬至。一年で一番夜が長い日です。北緯64度08分に位置する、世界で一番北にある首都レイキャビクでは、本当に長い夜を迎えます。
アイスランド気象庁(Iceland Met Office)によると、12月22日のレイキャビク市の日の出は11時23分、日の入りは15時30分。太陽の昇っている時間はたったの4時間7分です。
朝、大使館に出勤してもしばらくは真っ暗。朝から残業をしているような気分になります。11時近くになるとようやく明るくなりますが、陽射しは弱々しく、午後4時にはもう夕闇。そして明るい間に見える景色は、一面の雪景色。風を遮る木も高いビルも無いため、いったん地面に降りた雪も風で舞い上がり、上から下から横からの雪吹雪となることもあります。
黒と白の、色の無い世界。白黒映画の中に紛れ込んだような気分になります。